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■演説で示された「3つの選択肢」
有働由美子キャスター
「(演説した)プーチン大統領は、プリゴジン氏のことを念頭にかなり険しい表情でした」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「その演説の中でプーチン大統領がある罠を仕掛けている可能性があると、アメリカの政策研究機関がみています」
「プーチン大統領はワグネルの戦闘員に『あなたたちには3つの選択肢がある』と呼び掛けました。国防省などと契約してロシアに奉仕し続けることができる、戦闘員を引退して家族の元に戻ることもできる、希望者はベラルーシに行くこともできる、というものです」
■ブリゴジン氏と同じ「裏切り者」に?
小野委員
「優しく諭しているかのようなメッセージに聞こえましたが、『ベラルーシに行ける』という部分が罠かもしれないといいます」
「ベラルーシなら安全に生きていけると思ってロシアを出国したら最後、ベラルーシに赴いた戦闘員は裏切り者のプリゴジンを慕って行ったのだから、同じく裏切り者だとされて、そのうち反逆罪に問われかねないということです」
有働キャスター
「プーチン大統領は、自分の側につく者か、そうでない者かで仕分けしようとしているということですね。肝心要のプリゴジン氏については、どうなのでしょう?」
■手放せない…プリゴジン氏の今後は?
小野委員
「見方の1つですが、ロシア政治に詳しい慶応義塾大学の廣瀬陽子教授は『飼い殺し状態になる可能性もある』と指摘しています。プーチン大統領は、プリゴジン氏を殺さず生かして利用するということです」
「廣瀬教授によると、ワグネルの戦闘員たちをベラルーシに置いておけば、ウクライナ侵攻でも戦力になります。そんなワグネルのメンバーを束ねられるのは、やはりプリゴジン氏だけだとも言われています」
「さらに、プリゴジン氏はアフリカで金やダイヤモンドを巡る利権があり、そのカネがプーチン大統領にも流れていると言われています」
有働キャスター
「(プーチン大統領はプリゴジン氏を)手放せなくなりますよね」
小野委員
「そこで、懲罰としてロシアの土は踏ませない一方で、『お前は裏切ったのだからな』とにらみつけながら最大限利用しようとするでしょう。廣瀬教授は『プリゴジン氏がどう出るか、今プーチン大統領は様子見をしているのでは』と言います」
■追い詰められたプーチン氏の行動は
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「これまでの経緯から、プリゴジン氏とプーチン大統領は良い相性なのかと思っていたので正直意外でした。仮に内戦になったとしても、ロシアはより過激なアプローチをウクライナに取るでしょうから、今後の世界情勢においては厳しい展開になると思っていました」
「ロシア国内のほころびが露呈したことで、今後追い詰められた政権が核などの過激な行動に出なければ、という気持ちが強いです」
有働キャスター
「それだけは本当に食い止めたいところです」
「映画さながらの劇的な展開に、ついつい指揮官たち上層部のやり取りに目を奪われてしまいますが、この問題はそれぞれの国の兵士や国民の命がかかっている、ということも忘れたくありません。これが、戦争が終わるための序章であってほしいです」
(2023年6月27日放送「news zero」より)
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