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【解説】日経平均株価 今後はどうなる?

東京株式市場で、日経平均株価がバブル期に記録した史上最高値に迫っています。16日の終値は3万8487円と、史上最高値の更新まであと400円あまりとなりました。

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気になる3つのギモンについて、経済部・金融担当キャップの渡邊翔記者の解説です。

1.なぜいま、ここまで株価が上がっているのか
2.今後どうなる?
3.景気回復の実感がないのはなぜ?

■なぜいま、ここまで株価が上がっているのか

――史上最高値の更新が近づいてきましたが、なぜ、ここまで株価が上がっているのでしょうか?

日本株が上がっているのは日本企業の株がたくさん買われているからですが、実はいま、日本株は外国人投資家に非常に人気があるのです。その理由のひとつは、日本経済が長く続いたデフレから脱却するのでは、という期待です。円安やインバウンドの増加などもあり、日本企業の業績も好調です。

もうひとつ、円安というのは、外国人投資家からみれば日本の株が安く買えることになるので「お買い得」という側面もあります。

さらに世界を見てみると、中国の経済が減速しているという見方が強まっていて、「中国ではなく日本の株を買おう」という動きも出ているのです。

■今後どうなる?

――16日の日経平均株価は終値としては史上最高値の更新とはなりませんでしたが、もうすぐに更新するのか、今後どうなっていくのでしょうか。

株価がどう動くかはわからない面はもちろんありますが、16日は一時終値の史上最高値である3万8915円まであと50円に迫ったため、市場関係者の間では、週明け以降に最高値を更新するのではという期待が高まっています。

1989年につけたこの最高値以降、バブルが崩壊して世界の主要国の中で日本だけ、ずっと株価が低迷するという状況が続いていました。ある証券会社の幹部は、「史上最高値を更新すれば、『株価は普通、上がっていくものなんだ』という、正常な状態にやっと戻っていくんだと感じる」と、さらなる株価上昇への期待を話していました。

■景気回復の実感がないのはなぜ?

――株価が上がれば投資をしている人はもうかるかもしれませんが、私たちが生活している中で、景気が良くなっているという実感がほとんどないと思うのですが、これはなぜなのでしょうか。

私もさまざまな市場関係者にこの点、聞いてみたのですが、確かに株を持っていない人にとっては、すぐに目に見える影響はでにくいそうなんです。

ただ、株高がめぐりめぐって、私たちの賃金上昇につながる可能性はあります。株価が上がるというのは、その企業の価値が上がるということを意味するので、企業はお金を集めやすくなり、ビジネスを拡大し、利益が増えていく。そうして企業がもうかれば、それが私たち労働者の賃上げにつながっていく。

この段階になって初めて、私たちは「いままでより少し良いものを買おう」とか、「景気が良くなっている」と実感できるようになるというわけです。

そのため、取材した市場関係者のほぼ全員が、「この春の賃上げがしっかりと行われることが重要で、そうでないと株価だけが一人歩きしてしまう」と指摘していました。

日本企業にはいま、株価上昇というチャンスをしっかりと賃上げ、さらには経済の成長に結びつけていくことが求められています。
(2024年2月16日放送「news every.」より)

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