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物価高の中『ブラックフライデー』に変化 “節約”だけではない!消費行動にも変化 福岡

福岡県内の商業施設で11月恒例となった『ブラックフライデー』のセールが始まっています。物価が高止まりしている中、一足早い年末商戦では販売側の工夫や、消費行動の変化が見られました。

17日からブラックフライデーのセールが始まったのは、福岡県粕屋町の『イオン福岡店』です。

■中村安里キャスター
「こちらにはブラックフライデーにちなんで、黒色の商品が並ぶコーナーがあります。」

イオンと各メーカーがコラボした、この期間だけのオリジナル商品が売り場を盛り上げます。

生鮮食品では、アボカドやにんにくがブラックフライデーの黒にかけて、税抜き96円です。さらに、贅沢品をお得に買ってもらおうと、ズワイガニ500グラムは去年より1000円ほど値を下げ、黒毛和牛のステーキや切り落とし肉は2割引きです。

この期間に値引きされる商品は、約1780品目に上ります。

■来店客(60代)
「少しでも安いものを、家計の足しになればと思って。ステーキ肉とか、いつもは買わないものを。」

■来店客(40代)
「ありがたいですね。いろんなものが値上がりしているので、少しでも安く買える時期に来られるのはすごくありがたいです。」

ブラックフライデーは本来、アメリカで11月の感謝祭翌日に行われるセールですが、ここ数年、日本でも一足早い年末商戦として定着してきました。

■中村キャスター
「こちらの売り場には、さまざまな色や大きさのキャリーケースがずらっと並んでいます。ブラックフライデーで全て30%オフです。」

秋の行楽シーズンには、前の年に比べて1.3倍を売り上げたキャリーケースは、400種類がすべて3割引きとなっています。このほか衣料品は最大半額と、今回は日用品の値引きに力を入れるイオンですが、そのワケを聞きました。

■イオン九州・古川憲 部長
「“コロナ”が明けてから、旅行需要やお出かけ需要が増えてきたので。ことしは3世代で帰省というのがあると期待していますし、長期の旅行もあると思うので、ブラックフライデーを皮切りに年末年始の買い物をイオンでしていただきたい。」

消費されるモノやサービスの値動きを示す消費者物価指数は、この1年、ゆるやかに上がっています。品目別に去年9月と比較すると、鶏卵は31.2%上昇しているほか、炭酸飲料は17.2%、トイレットペーパーは16.6%の上昇となっています。

■中村キャスター
「何もかもが値上がりする中、消費者の強い味方となっている ディスカウントストアでも、きのうからブラックフライデーのセールが始まっています。」

通常約13万円の4K内蔵液晶テレビが8万8000円、約3万3000円のオーブンレンジが2万2000円です。

福岡市西区の『ミスターマックス橋本店』では家電や衣類など127アイテムを、3割引きから6割引きで販売しています。ことしは、節約続きの消費者が「なかなか買わないもの」にスポットを当てました。

■ミスターマックス橋本店・松原拓哉さん
「こちらの商品がとてもおすすめでございまして、例えば手が汚れているときとか荷物をいっぱいもっている時とか、このセンサーで開けることができます。」

定価の4割引きの多機能ゴミ箱は、必要不可欠なモノではありませんが、生活にゆとりを与えてくれそうです。

このほか、低反発マットレスなどの機能性寝具は定価の半額以下で販売されています。

有名ブランドの鍋セットは3割引きなどと、“あったらうれしい商品”がお得になっています。

■来店客(60代)
「割り引きになってるやつがあると、ついつい手が出てしまいます。掘り出しものがあると、気分的にも高揚しますよね。」

家計を引き締める日々の中で始まったブラックフライデーですが、消費者にとって今回のセールは“節約のため”だけではなく、“心のゆとりを取り戻すため”のものでもあるようです。

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