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東京・江戸川区にあるドラッグストア「ウエルシア 江戸川中葛西店」のティッシュ売り場には、商品を吟味する女性がいました。
主婦(30代)
「値段と量をみて、こっちの方がちょっと安いとか」
その理由は、ティッシュやトイレットペーパー類の値段の高騰です。
10代の学生は、「きょうはシングルです。ダブルだと消費量が多いというか、すぐなくなってしまうので」と、“ダブル派”の家族を押しのけ、長く使えるシングルのトイレットペーパーを購入していました。
みなさん、値上がりを実感していました。
紙製品にも押し寄せる“値上げの波”。大手製紙会社は、去年から今年にかけトイレットペーパーやティッシュなどを値上げしていて、その額は2割から3割ほどにのぼっています。
その背景には、海外から輸入する原材料のパルプや、光熱費などの高騰があり、ある製紙会社によると、値上げの流れは今後も続く可能性があるということです。
こうした傾向もあり、「ウエルシア 江戸川中葛西店」では、大容量のティッシュや2倍巻きのトイレットペーパーの売れ行きが好調になっているということです。
ウエルシア薬局エリアマネジャー 篠崎重之さん
「容量の増えているもの、増量品が売れるようになってきている」
街の人は“ティッシュ節約”のため、涙ぐましい努力をしていました。
80代
「(鼻水が)1回にたくさん出なければ、2回くらい使っちゃいますよね、同じのこっちにたたんで。その都度捨てたいけど、もったいないかなって」
50代
「花粉症なので使わないわけにはいかないんですけど、テーブルの上に置くのはどうしようかな、あると使っちゃうので」
とはいえ、紙を使わざるを得ない現場もありました。
東京・羽村市にある幼保連携型認定こども園の「富士みのりこども園」では、給食前の時間、子どもたちが手洗い場に向かい手を洗った後、ぬれた手を拭くのはペーパータオルです。以前は子どもたちがタオルを持参していましたが、保護者の負担や衛生面を考え、ペーパータオルに切り替えたといいます。
さらに、食事で口を拭くのもウエットティッシュです。1日の消費量は少なくなく、収納棚には大量のストックがありました。
堀川芳江園長
「まとめ買いをして…少しでもコストを抑えるために。安いところに調べて買いに行ったり、なるべく(お金が)かからないように工夫はしています」
現在、購入代金の補助が出ているものの、少しでも安く買う努力をしているということです。
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こうしたなか、“寄付”しながらお得に手に入れる動きもでてきています。
栃木・小山市役所・総合政策部総合政策課 高山晴子課長
「ティッシュやトイレットペーパーが、小山市の返礼品のなかで大部分を占めています。金額にしますと90%」
ティッシュなどを「ふるさと納税」の返礼品にしているのは、栃木県小山市です。4年ほど前から地元企業が作る商品をラインアップしています。すると、物価高などの影響もあいまって、返礼品の9割以上を占めることになりました。
栃木・小山市役所・総合政策部総合政策課 高山晴子課長
「こんな(両手を大きく広げたサイズの)大きな段ボールで届きますので」
1万2000円の寄付で、ティッシュ60箱が受け取れるということです。
(2023年3月28日放送「news every.」より)
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