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若者のデビットカード利用急増 クレカではなく インフレで節約…使いすぎ防止に【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年7月8日)

 物価高が続くなか、支出を管理しやすい決済手段としてデビットカードの利用者が急増しています。クレジットカードよりも高いポイント還元率を打ち出すカードも登場し、若い世代を中心に支持を集めています。

■余計なお金「使いたくない」

「いちいち小銭とか数えないし、(カードを)パッとタップするだけで(支払いが)速いし、小銭みたいにかさばる感じもない」

 この日、2人の20代学生が買い物の支払いに利用したのはデビットカードです。利用と同時に代金が銀行口座から引き落とされるサービスで、残高が不足していると決済できません。

 利用金額が後日まとめて請求されるクレジットカードと違い、現金感覚で使うことができるのが特徴です。

「お金の使い方が派手すぎる人とかには、クレジットよりデビットの方が向いているんじゃないかと思う。使いすぎとか、無いお金を使っちゃう心配がない」

 このデビットカード、実は今、若い世代を中心に利用者が急増しているのです。

 去年行われた調査によると、20代でデビットカードを使っている人の割合は25%。4人に1人が使っていることになり、40代以上が10%台であるのと比べると、突出して高いことが分かります。

 なぜ今、若い世代はデビットカードを選ぶのでしょうか?その理由を聞いてみました。

30代 デビットカード利用者
「この2~3年のインフレと物価向上で給料があまり変わっていないが、どんどん生活が苦しくなっていっているのが、やっぱり悔しくて。家計をすごい見直すようにして、そうなった時に無駄が大きいのが(クレジット)カード類による無駄遣いだなって。クレジットカードの方はやっぱり実質的に借金なので、それがないので、リスクが限りなく少ない」

 物価高で芽生えている「余計なお金を使いたくない」という意識。それがデビットカードを選ぶ動機になっているといいます。

■高ポイント還元も

 サービスを提供する側の銀行は、若者の意外なデビットカード人気をどう見ているのでしょうか?

住信SBIネット銀行 水谷僚汰さん
「カードを持つための審査がない点と、ご利用時に預金残高より即座に引き落とされる点がデビットカードの強みと考えております」

 口座さえあれば、クレジットカードのような審査がない点も人気の理由の1つだといいます。

 さらに、利用者を増やそうと、こちらの銀行ではクレジットカードのポイント還元率の相場が1%~1.5%のなか、還元率が2.5%のデビットカードの提供を始めました。

水谷さん
「デビットカードは銀行の一サービスになりますが、お客様と末永く銀行サービスをご利用いただく一環として、今回のポイント還元率の引き上げを実施しました」

 「余計なお金を使いたくない」若者と顧客との接点を大事にしたい銀行。両者の思惑が一致するなか、デビットカード人気は今後も続きそうです。

(「グッド!モーニング」2025年7月8日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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