これは金融商品ではなく、お金や魚などに下味をつけるなど、ひと手間加えて冷凍保存することなんですが、これによって時間とお金が節約できて貯金になるというものです。
すぐ試せる“冷凍貯金”について詳しくお伝えします。
家庭でどれくらい“冷凍貯金”をしているのか街で聞くと、「肉はします。野菜はしません。面倒くさいので買ったまま、容器に入ったまま冷凍」「お肉はやりますね、小分けにして。お魚はあまりしないかな」などの声が聞かれました。
では、より便利に使うにはどうしたらいいのか。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに教えてもらいました。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さん:
牛肉とマイタケの下味冷凍のレシピをお伝えします。
西川さんのオススメ貯金法は「下味冷凍」という方法で、作り方はとっても簡単です。
まず用意する食材は牛肉とマイタケ、めんつゆのみ。
まず袋に牛肉を入れて一緒にマイタケも入れていきます。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さん:
マイタケと牛肉は本当に相性が良くて、お肉をやわらかくする効果もある。
そして、下味となるめんつゆを直接入れてしまいます。
下味の工程は何とこれだけです。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さん:
これだけで味が完成するので、おすすめですね。
最後に空気を抜いて封を閉じます。
この際、薄く平らにしておくこともポイントです。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さん:
ムラなくスピーディーに冷凍できて、解凍もしやすくなる。
冷凍したものは、冷蔵庫に移すと半日ほどで解凍できます。
そして、解凍できたらそのままフライパンで焼くだけです。
時短になるだけでなく、冷凍中にめんつゆが具材に染み込み、深い味わいにしてくれるといいます。
盛り付ければあっという間に完成です。
試食したという遠藤玲子キャスターは「味が一体感があって、冷めた状態で食べたんですが、しっかり味付けできていてお弁当にもよさそうでした」と話しました。
牛肉だけでなく豚肉でも可能で、今回はめんつゆを使いましたが、焼き肉のタレやケチャップでもおいしくできます。
この“冷凍貯金”はお魚でもできます。
例えばサバは、冷凍する際にしょうゆやお酒などの調味料を一緒に入れて下味をつけておきます。
これを冷凍しておけば、あとは必要な時に解凍して焼くだけです。
サバの和風ショウガ味の完成です。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さん:
魚は組織がもろいので、おいしさを閉じ込めやすくなる。下味冷凍すごくおすすめ。
さらに、この下味のついたサバを利用して「サバのみそ煮」へのアレンジも可能です。
下味がついているので煮込み時間も短縮できるということです。
お肉もお魚も安いタイミングで大量に購入して、下味をつけた状態で冷凍庫にストックしておけば、忙しい時に焼くだけでOKです。
ただ、貯金というだけあって、どのくらい実際に節約できるのか気になります。
この下味冷凍などの“冷凍貯金”を活用すると、調理時間も短縮できますが、1カ月に約1万円の節約になるという試算が出ています。
さらに、押さえておきたい冷凍知識があります。
物価高騰の中、新たな物価の優等生として呼び声の高いキノコですが、西川さんによると、「キノコは冷凍することでうまみがアップするというとてもレアな食材」なんだそうです。
いろんなキノコをミックスした状態で保存しておくと、1カ月ぐらいもつということで、これもオススメです。
キノコもぜひ冷凍貯金して、活用してみてください。
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