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https://news.ntv.co.jp/category/society/e1c0df70a51b480b91023cfae0f1db5a
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寄付すると、お礼の品がもらえる「ふるさと納税制度」。9日~10日の2日間で行われた「ふるさと納税」のイベント「ふるさとチョイス大感謝祭」には寄付される側、全国の約160自治体が集結。
鹿児島県南さつま市 担当者
「鹿児島県産黒毛和牛。あったかご飯に混ぜるだけで、風味豊かな大葉牛めしができます」
来場者
「これだけで来たかいがあった」
宮崎県都城市 担当者
「良かった。色々飲んでもらって」
あの手この手を使って、寄付する側の来場者に地域の魅力をアピールしました。
来場者
「観光が好きなので、行きたいところの自治体で使える感謝券みたいなものを使うことが多い」
ふるさと納税の寄付額は昨年度、初めて1兆円を超え、利用者も初めて1000万人を突破しました。
寄付金は“貴重な財源”として、各自治体が活用します。その使い道は、寄付する人が選択できますが…
来場者
「地域に役立ててほしいのが1番」
来場者
「『子どもの教育に使います』の項目があると、子ども生まれてからは選ぶ」
その先、寄付が具体的にどう使われ、どんな役に立っているのでしょうか。
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森圭介キャスター
「今、何が人気なのでしょうか。先週発表された今年寄付の申し込みが多かったランキングの上位5位を見ていきます」
森キャスター
「1位は、北海道紋別市『ホタテ1キロ』。2位は岩手県花巻市『厚切り牛タン塩味1キロ』。3位は山梨市『シャインマスカット2房』。4位は宮城県気仙沼市『訳あり銀鮭の切身約2キロ』。食品がずらりと続いています」
「第5位には日用品がランクインしました。静岡県富士市の『トイレットペーパーダブル12ロール8パック』です。静岡県の富士市は紙の街として知られていますが、今年は物価高もあり日用品が高く、家計を助ける返礼品が人気となっているということです」
森キャスター
「そして、一番高い返礼品が何かというと、寄付金額約3億円以上の群馬県伊勢崎市の『多目的防災シェルター』です。控除対象となるには、シミュレーションによると、年収67億円以上が必要だということです。市によると、2年前から掲載しているそうですが、いまだ1件も寄付がないということです」
「ふるさと納税は、寄付するときにその自治体に『どう寄付金を使ってほしいのか』を選ぶことができます。例えば、環境・教育・伝統を守るなどです」
森キャスター
「全国で2年連続寄付額トップの宮崎県都城市では、納税者の選択肢で一番多かったのは『子ども支援』で、実際に昨年度の4月から活用されているのが『保育料の完全無料化』と、中学生までの入院や通院、薬局の利用時にかかる医療費を全額助成する『子ども医療費助成事業』です」
「市の担当者によると、こういった活用などがあり、昨年度の人口が13年ぶりに増加したといいます。『今となっては貴重な財源になっている』と話していました」
森キャスター
「ほかにどんな使い道があるのでしょうか。宮城県気仙沼市では、東日本大震災の記憶を後世に伝える震災伝承施設を開設しています。北海道幕別町では、今から55年前にナウマンゾウ『約1頭分』の化石が発掘されたことから『化石発掘プロジェクト事業』を行って、調査・発掘に関する費用に活用されています。実際に、5年前にはナウマンゾウの成獣の足跡の化石が発見されています。お金が集まれば活動も活発化し見つかったということです」
「そして、岡山県玉野市のイメージキャラクター『ののちゃん』。幼稚園や保育園に行って活動したり市のPR活動などを行っていますが、活動しすぎたのか少しくたびれてきたのですが、それがリニューアルされました。自分が寄付したお金が、こうやって目に見える形になると、寄付の気持ちも変わってくると思います」
森キャスター
「ふるさと納税はこのように素晴らしい一面がある一方、都市部、特に東京などでは、地方などに寄付をすることで、自分が住んでいる自治体に納められる税金が、ほかの自治体に流れてしまっているのも実情です」
「東京23区内では、世田谷区で約110億2832万円が流出してしまっています。そこで世田谷区は『世田谷のみなさん、世田谷区に寄付してください』と、次のような取り組みをしています」
森キャスター
「返礼品は出ませんが、自分の寄付金で具体的に何にお金を使ってほしいかということで、公園内の倒木のおそれがある木々の伐採や整備に活用されたり、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用などに活用されたりするということです」
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森キャスター
「『お得』ととらえると、返礼品は楽しみですが、あくまで寄付は寄付で、自分たちのお金が何に使われているのかを考えてみるのもいいかもしれません」
鈴江奈々キャスター
「これまで自分が住んでいる地域じゃないところをどう応援したいかという発想で、ふるさと納税を考えていましたが、自分たちが住んでいる地域について、子どもと一緒に『こういうことも応援できるんだね』と話すきっかけになりそうだなと思いました」
森キャスター
「ふるさと納税の申し込みは、12月31日までです。返礼品もいいですが、ちょっと話し合いながら寄付先を決めてみるのもいいかもしれません」
(2024年11月11日放送「news every. 」より)
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