■トランプ人事 首席補佐官に女性参謀起用
トランプ氏のSNSから
「いざ黄金時代へ」
アメリカ大統領選での勝利後、初めてとなるトランプ氏の投稿です。その“黄金時代”へ向け、新たな人事が発表されました。
トランプ陣営の選対本部長を務めたスーザン・ワイルズ氏(67)。女性として初めて大統領の側近中の側近である大統領首席補佐官に起用されることが明らかになりました。
■日本への影響は… 米中摩擦で牛肉値下げに期待
来年1月20日の大統領就任へ向け、世界が動き出すなか、気になるのが日本国内の生活への影響です。
明海大学経済学部 宮崎礼二准教授
「トランプ次期大統領の経済政策でアメリカ経済が上昇していく。それによって円安が進行して日本の輸入物価が上がって生活が困難になる」
こう話すのはアメリカ経済論などを専門とする明海大学の宮崎准教授です。円安が進めば、アメリカからの輸入品の価格が上がり、物価上昇につながります。
一方、実際に商品を取り扱うスーパーに話を聞くと値下がりが見込まれる商品もあるといいます。
スーパーアキダイの秋葉弘道社長は物価への影響について、ポイントは米中の貿易摩擦だといいます。中国産やアメリカ産の商品に影響が出るということです。
秋葉社長
「中国産のこういうものがアメリカに入らなくなるというだけでも、入らないわけじゃないと思うんですけど、輸出する量が減る。そうしたら当然、市場に飽和状態になりやすいので、そうすると日本のほうも買いやすいという状況があります」
ポイントとなるのは、トランプ氏が掲げる中国からの輸入品への一律60%の関税だといいます。
秋葉社長
「ニンニクですね 。中国産のニンニク。実はアメリカと関係ないわけではなくて、アメリカもかなり輸入している。ニンニクも最近では一番高値になっている」
現在、アキダイでは中国産のニンニクを1キロ780円で販売していますが、トランプ政権がスタートすれば、アメリカで売れなくなった分が日本に出回り値下げが期待できると話します。
秋葉社長
「以前トランプ氏が大統領だったころは500円くらいですかね。もしかしたら580円とか680円になる。少なくとも100円から200円ほど下がるのではないかと期待が持てる」
「トランプ氏の政策としては、基本的にアメリカのものをどんどん売りにいきますよね。アメリカのものを日本に売るとなると、一番手っ取り早いのはアメリカンビーフなんです」
現在、円安と中国での需要の高まりが影響し、価格が高騰しているアメリカ産の牛肉。アキダイでは店頭から消えてしまっている状況ですが…。
秋葉社長
「アメリカがある程度、関税を引き上げますよと言ったら、当然、中国も黙っていないでしょうね。そうすると本当は中国にいっていたアメリカの肉が、(中国が)いや関税かけますよと言いかねないですね。それにより中国にいく肉がある程度、市場飽和状態になると、日本にまた安く入ってくる」
■関税引き上げで“商機”も?
トランプ氏は日本を含む各国からの輸入品についても10%から20%の関税引き上げを明言しています。
これが現実のものとなれば、日本の輸出産業に大きな影響が出ますが、一方でこんな声も聞かれます。
ジャパン・パックライス秋田 涌井徹会長(76)
「我々の日本からいく分(商品)はすでに14%関税がかかっています。だから14%が20%になったとしても、さほどの影響はないっていう」
秋田県内のコメの生産者らでつくるパックご飯製造会社「ジャパン・パックライス秋田」は、関税が引き上げられれば、逆にチャンスだと話します。
涌井会長
「今、アメリカに韓国からパックご飯がいっぱい出ていますが、あれ無関税なんですね。韓国から輸出されている分は。韓国が今まで無関税だったものに20%関税が入ると、ようやく我々も韓国と日本とが競争が同一になるということで、かえって喜ばしいなって」
(「グッド!モーニング」2024年11月9日放送分より)
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