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海外メディアが参議院選挙で注目する「参政党」と「日本の選挙制度」 一方でテレビ報道は「ビビりすぎ」との指摘も【news23】【選挙の日、そのまえに】|TBS NEWS DIG

20日に投開票を迎える参議院選挙を日本で取材する海外メディアの駐在記者。注目しているのは勢いを増す「参政党」、そして「日本の選挙制度や報道のあり方」だといいます。彼らの目にはどう映っているのでしょうか。

■「参政党」の動きに注目 ロイター通信の記者

3日、都内で行われた参政党の街頭演説には、ロイター通信東京支局の記者でイギリス出身のティム・ケリーさんが取材に訪れていました。

「日本人ファースト」を掲げる参政党。

参政党 神谷宗幣 代表
「どんどんと外国人の方が来られています。窃盗や強盗が始まったら安心して暮らせないでしょ。今まで間違えたんですよ。男女共同参画とか。申し訳ないけど、高齢の女性は子どもが産めない」

神谷代表の発言が物議を醸す中、7月のJNNの世論調査では「比例代表での投票先」で「参政党」は自民党、立憲民主党に次ぐ3番手に付けました。

参院選の比例代表の投票先 JNN世論調査(7月5・6日実施)
自民党 25%
立憲民主党 12%
参政党 9%
国民民主党 8%
有効回答 1010人(43.3%)

こうした勢いにティム記者は注目しています。

ロイター通信 ティム・ケリー 記者
「参政党は新しい政党で右の方の政党、あと外国人に対して色々言う政党。欧米を見ると、ポピュリズム的な人物は結構います。アメリカだとトランプ大統領。日本にはそういう人はまだいない。今回の選挙でこれを見て、日本の方向はどういっているのか、興味があるんです」

日本での取材歴25年のティム記者。そもそも街頭演説は世界的に珍しいといいます。

ロイター通信 ティム・ケリー 記者
「私はイギリス出身だが、街頭演説はあまりしない。日本の場合は戸別訪問が禁止されているから、どうやって有権者と対話できるのか考えると街頭演説しかない。選挙カーに乗って道を回って、自分の名前を繰り返し言うのも日本の特徴」

さらに…

ロイター通信 ティム・ケリー 記者
「日本だと政治家はあまりテレビに出ない。普通に朝のニュース番組とかバラエティー番組に出演しない、日本は。(Q.候補者がテレビ出演して政策をアピールする?)よくありますね、イギリスでは。そこで質問に答える。結構厳しく質問されます、テレビで」

テレビの選挙報道について日本の有権者は..

会社員(30代)
「テレビでは(情報を)得ない。ネットとかXを見て。偏った情報だけが一方的に送られてしまうので自分で入手する方が正確」

スーパー店員(50代)
「(情報は)ほとんどテレビ。昔と比べたら柔らかい感じで報道している、当たり障りない感じ」

会社員(20代)
「テレビ越しだと演出されているのかなとか、脚本があるのかなと疑って見がちなところはある」

■「公平性を重視しすぎ」 ドイツでは討論番組の“ファクトチェック”も

ドイツ公共放送のプロデューサーのマライ・メントラインさんは、日本の選挙報道が公平性を重視しすぎていると感じています。

ドイツ公共放送のプロデューサー マライ・メントラインさん
「ちょっとビビりすぎなんじゃないかという気もする。公平性がありすぎると自由な議論ができなくなってしまって、質が下がってしまうから視聴者も不満が溜まるでしょうし」

ドイツの代表的な討論番組では、出演した政治家らの発言に誤りがないか「ファクトチェック」を行った結果を、次の放送などで紹介しています。

ドイツ公共放送のプロデューサー マライ・メントラインさん
「必ずファクトチェックが後で入るというのをみんなわかっていて、視聴者もそれを楽しみにしている」

政治をめぐるデマや真偽不明の情報がネット上に拡散する今、日本のテレビに求めるものは...

ドイツ公共放送のプロデューサー マライ・メントラインさん
「ネットなどでは『そうなんだ』『こうだった』とか情報が漏れているわけなので、それが憶測を呼んで全然そうじゃなかったとしても、そこにきっと何かがあったのではということになってしまう。もっと積極的に報道したら視聴者も楽しくなるんじゃないかと思う」

■SNSで“憶測”拡散の今 テレビの選挙報道のあり方は

小川彩佳キャスター:
「憶測」という言葉がありましたが、私も先週、news23で放送した党首討論の後にお休みをいただいたことで、「討論の影響があったのではないか」という憶測が広がってさまざまなご心配をおかけしてしまいました。本当に前から決まっていたお休みが、たまたま党首討論の後というタイミングに重なっただけだったので、憶測が独り歩きして既成事実化してしまう恐ろしさを感じました。ここまで広がるとは思わなかったです。

藤森祥平キャスター:
「公平性を重視し過ぎ」など、われわれ、真剣に受け止めなければいけない指摘が多いですね。

TBS政治部 岩田夏弥 部長:
「公平とは何か」というのは、この間ずっとテーマにもなっています。例えば各政党ごとに同じ時間で伝えるという、いわゆる“量的な公平”は簡単ですが、それだといろいろなことが伝わらないと思います。

そうしたことに縛られすぎずに、事前の報道を…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20250710-6247668)

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