国内運用会社のファンドマネージャーが、米国金融市場を分析します。
金融市場の様々な見方を勉強したい方、エンタメとして楽しみたい方におすすめです。
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6月24日、米国23日の株式相場は反発上昇、S&P500は0.96%上昇した。一方、WTI原油価格は8%強下落し、68ドル台まで大幅下落となった。S&P500が1%上昇する中、ポートフォリオは1%の下落となった。自分の資産が縮小する代わりに、戦争激化を免れたと思えば悔いはありません(泣)
なぜ株価は上昇、原油は下落したのか:イランがカタールの米軍基地にミサイルを発射したものの、死傷者は報告されなかったことを受け、ウォール街は中東情勢の緊張緩和の好機とみて、株価は午後過ぎに上昇、原油価格は大幅下落となった。イランの報復は、中東地域における米国の軍事的プレゼンスに焦点があてられたものであり、市場が懸念していたような、重要なエネルギーインフラやホルムズ海峡を通過する石油タンカーには向かなかったことを受け、市場は地政学リスクを後退させた。
死傷者報告されず:AXIOSによれば、イランはカタールの空軍基地への攻撃に先立ち、カタールと連絡を取り合っており、トランプ政権もイランの攻撃について「十分な事前警告」を受けていたようだ。さらに、イランは声明を発表し、カタールに発射されたミサイルの数は、米国が使用した爆弾の数と同数だと主張した。これで報復終わりだ、おあいこだと思わせるような発言だった。
トランプ大統領の発言:「世界よおめでとう!平和の時が来た!」 いつもチキンなのは、トランプ大統領ではなく、イランのようだ。
地政学リスクは無視していいのか:イランは米国の真似をしているのかもしれない。トランプ大統領は2週間以内に攻撃するか決定すると発言した後、早々に奇襲をかけた。WTI原油価格はすでに70ドルを割っているため、ポジション縮小はしない方針。
S&P500は最高値更新まで2%に戻ってきた。
次の試金石となるのは、パウエルFRB議長による議会証言である。ウォラー理事とボウマンFRB副議長は、7月にも利下げを支持すると発言している。ウォール街が注目するのは、パウエルFRB議長がいつ利下げを開始できるかという質問にどのように答えるかということである。
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