国内運用会社のファンドマネージャーが、米国金融市場を分析します。
金融市場の様々な見方を勉強したい方、エンタメとして楽しみたい方におすすめです。
動画で紹介した記事↓
米国株式市場分析「今日の市場で何が起こったのか」 – yutakabu.com https://yutakabu.com/stock-market-analysis/
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4月16日|2%超の下落が可愛く思える今日この頃
S&P500 ▲2.24% ナスダック ▲3.07% 米金利(10年債利回り)▲1.30% 金+3.2% 原油+1.9%
エヌビディア▲7%
・H20プロセッサーを中国やその他の国に輸出するためにライセンスを要求、55億ドルの損失を計上
・商務省、エヌビディアのH20チップとAMDのMI308プロセッサーを対象とした新たな輸出ライセンスを発行
➡おとといの相互関税除外のニュースは杞憂に終わった。
パウエル議長発言で下落加速、何がまずかったのか
「物価の安定がなければ、全ての米国民に恩恵をもたらすような長期にわたる力強い労働市場環境の実現は不可能だ」
➡FRBの使命「デュアルマンデート(物価の安定と雇用の最大化)」が矛盾する場合、FRBは物価の安定を優先するということ。つまり、”利下げ”ではなく”利上げ”
Q:そもそもFRBの目的とは? A:FRBの使命「デュアルマンデート」とは
Q:なぜインフレだと利下げができないの? A:なぜFRBによる利下げは、インフレを引き起こすのか
金価格、2020年4月以来、最大の1日の値上がりを記録
・金を買い漁っているのは神経質で防御的な投資家だけではない。
・米国との関係が緊張状態にある国の中央銀行も、金の備蓄を進めている。
➡関税影響によりドル・米国債の地位は揺らいでいる。世界の中央銀行が準備金を金に分散する傾向が加速するかも。
ポイント①調整局面入りを的中させたストラテジストは何を危惧しているのか
相互関税を受けて多くのストラテジストがS&P500の目標株価を下方修正するなか、BCA Researchは変わらず更なる下落を予想している。
BCA Reserchの主張は以下の通り。
・S&P500は、2025年末までに4450まで下落する
・(昨年末)第二次トランプ政権では一方的に広範な関税が導入され、第一次政権を上回る規模になる
・(昨年末)米国株は1月に上昇する一方で、2025年の上半期にある時点で20%以上下落する
➡ドンピシャ。
Q:今後何が起きる?
BCA:労働市場の軟化が最終的に大規模な解雇を引き起こすし、雇用の縮小が支出の鈍化を招き、さらに雇用が縮小して支出の伸びがいっそう鈍化するという悪循環を引き起こす。
yutakabu:失業率が急上昇し典型的なリセッションとなるということ。
Q:景気後退の兆候は?
BCA:求人件数の減少、コロナ渦の貯蓄枯渇、空室率の上昇、自動車ローンの延滞増加
Q:投資家にできることは?
yutakabu:
・これらのデータが労働市場の急速な悪化(失業率の上昇)の兆候になるとは考えにくい。(単純な相関関係は成り立たない)
・毎週木曜の新規失業保険申請件数のデータを確認して、即座に動けるようにする。
・パウエル議長のFOMC会見によれば、労働市場が悪化すればFRBは利下げに動く。
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当チャンネルでは投資判断の専門性を高められるよう、米株(S&P500)、金利、経済指標を用いた相場解説をしています。
動画内で使用しているチャートはこちらのサイトにまとめています。↓
https://yutakabu.com/
主要経済指標についても随時アップデートしています。ぜひご活用ください!
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