ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ロシア側はこれまでに最大1000人規模のウクライナ軍が投入されているとの見方を示していましたが、AFP通信は11日、ウクライナ高官の話として、数千人が参加していると報じました。
ウクライナ高官は「敵の配置を広げ、最大限の損害を与えること、ロシアを自国の国境を守ることができない状況に陥らせ、情勢を不安定化させることが目的だ」と話しているということです。
こうした中、ウクライナと国境を接し、クルスク州にも隣接するベルゴロド州の知事は10日、国境周辺の集落の住民2人がウクライナ軍に一時、拘束されたとSNSで発表しました。
詳しい状況などは明らかにされていませんが、ウクライナ側が作戦範囲を拡大している可能性も指摘されています。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、新たなビデオ演説で「今年の夏、クルスク州からウクライナにおよそ2000回の攻撃があった」とし、クルスク州への越境攻撃を念頭に「『公正な』対応をとるに値する」と強調しました。
また、ウクライナの非常事態庁は11日、キーウ州にロシア軍のミサイル攻撃があり、ミサイルの破片が落下、男性とその4歳の子どもが死亡したほか、子どもを含む3人がけがをしたと発表しました。
ゼレンスキー大統領は、この攻撃に「北朝鮮のミサイルが使われた」として非難しています。
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