■日用品を選ぶ利用者が増加
いま”ふるさと納税”に異変が起きています。
女性
「本当にオリーブオイルは値上がりしてます。(ふるさと納税では)そういうものも注文(利用)したいなって」
SNSを見ても…
ふるさと納税利用 7年目
「96本の水と60箱のティッシュですね」
高級な嗜好品ではなく、生活防衛のために日用品などを返礼品としてもらう人が増えているのです。
ふるさとチョイスによると、2023年と比較して、寄付金額が増えているカテゴリーは「米やパン」「雑貨・日用品」「調味料」などが人気だそうです。
ふるさとチョイス広報 大橋潤さん
「家計を助けるもの、生活防衛の策として、ふるさと納税を活用している方が数多くいらっしゃると思われます」
■「年間で3万円から4万円ぐらいは節約に」
実際、どんなものを選んでいるのでしょうか。
妻と1歳になる子どもとの3人暮らしだという男性は…
1歳児の父親
「子どもに使うおしりふきをいただいた。(返礼品は)最近、生活必需品とか、しっかり使うものになってきましたね」
いまは子ども用品を中心に返礼品をもらっているといいます。
一方、ふるさと納税のヘビーユーザーという女性のもとに届いたのは…
(1) サーモンの切り身 2キロ(40尾分)
(2) トイレットペーパー 18個入り×6パック
(3) さつまいも 2キロ
(4) 鶏肉 3キロ
(5) 米・玄米(毎月定期便)
年間を通して、計画的にふるさと納税を利用しているそうです。
制度開始から利用している女性
「本当、年間で3万円から4万円ぐらいは節約になっているのかな」
こんな使い方をする人も…
ふるさと納税歴2年
「トイレットペーパー、汗拭きシート、米、沖縄に行く予定があるので旅行先のクーポン券みたいなものを2つ」
生活用品だけでなく、旅費の節約のために、返礼品でクーポン券をもらったそうです。
■“電気代”も返礼品に 5万円寄付で年間1万1400円相当引きのケースも
井上貴博キャスター:
かしこく返礼品を利用している方が多いと思いますが、返礼品には電気もあります。
ふるさと納税で自治体に寄付すると、その地域で発電した再生可能エネルギーを返礼品として受け取ることができるというものです。月々の電気代をふるさと納税でまかなうことができます。
岐阜・飛騨市の場合、寄付額は5万円または10万円です。5万円の場合、実質、電気代が毎月950円引かれます。年間で1万1400円相当になります。
しかし、提供可能エリアがあり、東京電力管内です。静岡県の一部地域は除くとされています。
条件もあります。指定の電力供給会社と契約をし直す必要があります。
再生可能エネルギーなので、通常の電気料金+1kWhあたり2.2円(再エネ電気提供料金)が加わります。
多くの電力を使用する家庭の場合、「+1kWhあたり2.2円」が膨らんでいくと、毎月950円引かれる部分を上回ってしまうとお得にならないし、お得になるケースもあると、家庭によって変わるということになります。
ホラン千秋キャスター:
ありとあらゆるものがふるさと納税になっています。どうにかして、この物価高を乗り越えたいですよね。
井上キャスター:
飛騨市のケースをご紹介しましたが、他の自治体でも実施しているところがあります。それぞれ条件があるので、細かく確認する必要があります。
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