問題の投資を仲介したとされる会社の幹部が逮捕された。
金融商品取引法違反容疑で21日に逮捕されたのは、スカイプレミアムインターナショナルの水島忍容疑者ら4人。
シンガポールに本社を置くこの会社は、日本国内の会員およそ2万2,000人から、FXに投資する名目でおよそ1,200億円を集めていながら、投資家への配当がなく、全国各地で集団訴訟を起こされている。
FNNは逮捕前、水島容疑者を直撃していた。
水島忍容疑者「言えることはないので。返すつもりないっていうか、僕ら預かっていないので」
金融商品取引法違反容疑で21日に逮捕された、スカイプレミアムインターナショナルの水島忍容疑者ら幹部4人。
会社の紹介リンクなどによると、会員は完全紹介制で、高級ホテルや高級レストランの予約などのサービス提供や、年に15%から20%の超ハイリターンをうたって投資を募っていたとみられている。
実際のところ、この会社に金融商品取引業の登録はなく、FXなどの運用もされていなかったことが判明。
2021年には東京地裁が、業務禁止及び停止命令を下した。
およそ3年前、小学校の同級生から誘われ、この会社の投資話に乗ってしまったという50代の女性。
被害女性(50代)「(いくらぐらい投資されていたんですか?)わたしは1,000万円。主人が750万円」
夫婦あわせて1,750万円を投資したという。
被害女性(50代)「今はもう(年利)10%ぐらいになっているけど、それでも銀行に預けるよりはいいよねと。日本人は投資に対する意識が低いので、銀行から借りてでも入れる(投資する)価値があるからと」
投じられた巨額の金はどうなるのか。
FNNは、逮捕された水島容疑者に先週、話を聞いていた。
日本の営業統括責任者・水島容疑者「お客さんが直接送っているので、僕らが預かってないので。僕らの手元には当然お金が、スカイの手元にはお金がないので」、「(最後お金は返ってくる...?)僕はそう思っています。自分も当然運用しているので」
警察は、水島容疑者のほか幹部3人を逮捕していて、巨額の投資金の運用や管理の実態解明を進める方針。
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