■“支援物資”搬入進むも 女性訴え
支援物資を積んだトラックが検問所を超え、パレスチナ自治区のガザに入りました。21日に続き、2日連続です。ただ、その数は2日合わせてわずか37台分。国連は、ガザに住む約220万人に対しては一日にトラック100台分の支援が必要だとしています。
検問所をCNNの記者が取材していた時のことです。
記者に訴える女性:「パレスチナ人の赤ん坊が1000人以上死んでも、あなたたちは自分たちの赤ん坊1人が死んだ時と同じように感じない。不公平です。西側メディアはイスラエルのために報道し、国連もイスラエルの側に立っています。すべての国際機関がイスラエル側です。パレスチナ人のためには誰がいるんですか。戦争なんて呼ばないでほしい」
22日はガザ北部にある2カ所のモスクがイスラエル軍の空爆で破壊されました。イスラエル軍は武装組織の攻撃拠点になっていたとしています。
ガザ地区の住民:「先日は教会を爆撃し、きょうはモスクを爆撃しました。イスラム教徒もキリスト教徒も区別していません。民間人に対する攻撃です」
ガザ地区の保健省は22日、24時間で子ども117人を含む266人がイスラエルの攻撃で死亡したと発表しました。7日以降のガザ地区の死者は4741人に上ります。
■停戦求め世界で抗議も“迫る地上侵攻”
アメリカ、アジア、そしてヨーロッパなど、この週末は世界各地でパレスチナを支持し、即時停戦を求めるデモが起きました。
デモ参加者:「(パレスチナの)人々に責任はありません。見捨てられた人々です。ハマスがやったことがパレスチナ人のやったことだとは言えません」
ガザへの地上侵攻はどうなるのか。CNNとニューヨーク・タイムズは複数のアメリカ政府高官の話として、バイデン政権がイスラエルに対して地上侵攻を延期するよう求めていると報じました。人質交渉の時間を稼ぎ、より多くの人道支援を届けるためとしています。
アメリカやヨーロッパの主要6カ国は22日、合同声明を発表。イスラエルの自衛権を認めつつも、一般市民を保護することを求めました。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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