これまでダウ平均と連動することの多かった日本の株価。15日の日経平均株価は終値こそ、やや下げたものの、一時は260円以上上昇し、バブル後の最高値をつけました。
株高をもたらしているのは、円安とデフレ脱却への期待感です。
岩井コスモ証券投資情報センター長・林卓郎さん:「日本経済を苦しめてきたデフレの脱却機運が、足元の賃上げ30年ぶりとか、あるいは世界のインフレもそうですし、円安もそうなんですけど、日本経済の構造を変えるような動きが始まったよう気配になっている。これが、特に海外投資家の買いを呼び込んでいます。企業業績、比較的堅調なんですね。これが今の足元の円安で、より業績好調の動きにつながりやすい。株を買いやすい見方につながっています」
さらに“投資の神様”こと、ウォーレン・バフェット氏が「日本買い」を後押ししています。
ウォーレン・バフェット氏:「私たちはアメリカを除く、世界のどの国よりも日本に多額の投資を行っています」
70年近くにわたり、日本株に投資してきたデイトレーダーがいます。藤本茂さん(87)です。
藤本さんが投資を始めたのは、1950年代。高度成長からバブル景気、その崩壊による「失われた30年」まで、日本の浮き沈みを見続けてきました。
投資歴69年・藤本茂さん:「(Q.バブル景気と状況は似ていると思うか)いや、データが全然違うのよ。あのときは本当のバブル。会社の利益とか、内容を比べたら、いまは、まだまともなのよ」
株高をもたらしている円安。それは諸刃の剣でもあります。
投資歴69年・藤本茂さん:「日本人の見る目と外国人の見る目は、景色が違う。外国人には割安に見えるから、日本株を買いに来る。輸出産業は円安でいいが、輸入産業石油とかは円安だから、高いものを買わなあかん。せやから、値上げ値上って、みな値上げでやってるわけ」
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