車を運転していた20代の男は、酒を飲んでいたとみられている。
祝日の新宿で、車とバイクが衝突した事故直後の映像。
黒い車の前で1人の人物が道路に横たわっている。
しばらくして、白いパーカーを着た男が、両手をポケットに入れて歩いてきた。
車を運転していた伊東航介容疑者(21)だ。
過失運転致傷の現行犯で逮捕された伊東容疑者。
事故当時、酒を飲んだ状態だったとみられている。
交差点の中で衝突した車とバイクの破片を避けるべく、警察官が交通整備をしている。
事故は、23日午前9時50分ごろ、祝日でにぎわう新宿駅のすぐそばにある、新宿四丁目交差点で起きた。
交差点の南から直進してきたバイクと、右折しようとした伊東容疑者の車が衝突した。
事故直後の映像では、車の左フロント部分が大破して、中の部品がむき出しになっているのがわかる。
一方、男性が乗っていたバイクは、ハンドルより下が大破。
周辺には、複数の破片とともに、ヘルメットやかばん、そして白い靴などが転がっている。
バイクに乗っていたのは50代の男性で、胸などを強く打ち搬送されたが、死亡した。
祝日で多くの人がにぎわっていた新宿。
あたりは騒然となったという。
事故の瞬間、近くにいた人は大きな衝撃音を耳にしていた。
目撃者「建物の中から見ていたが、窓が開いてない状態でもすごく音がした。倒れた人がずっと倒れちゃって、全く動かなかったので亡くなったのかなと」
そして、伊東容疑者の様子に違和感があったという。
目撃者「被害者がいるのに何も声もかけず、ポケットに手突っ込んでるのが人としてどうなんだろうって思っちゃった。動揺しているのはわかるが」
また、現場周辺に独特のにおいがしたと話す人もいた。
目撃者「化学物質が焦げたような、独特の臭いがしていたような。ガソリンって感じじゃなかったが、そういう臭いがしていた」
事故直後の映像では、パトカーの横にしゃがみ込んでいた伊東容疑者とみられる男が、警察官らに両脇を抱えられ、おぼつかない足取りで歩いている。
検査の結果、伊東容疑者の呼気からは、基準値の3倍を超えるアルコールが検出されたという。
警視庁は、危険運転致死容疑も視野に、事故が起きたくわしい経緯を調べている。
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